ミトコンドリアで探る人類史 東南アジア編
ついに東南アジアだ。覚悟はいいか?
いちいち説明する気が起きないほど大量のデータ。
でもグラフにしてみたら迫力があって面白かったから、でかいまま載せる。
(右にあるのは語族名の略称とサンプル数)
インドを中心とした大量の基本系統M。
Rも豊富で、実は結構東に進出している。BもFもR系統であり、西のほうばかりではないのだ。
南に行くとNも顔を出す。この先、オーストラリアはNの系統の多い場所だ。
BやFも(Dも)多いが、場所によってはほとんど基本三系統だったりもする。
それが東南アジアだ。
A(チベットとかシェルパとか、高地順応性を疑わせる特徴的な場所に多かったり)も、C(Cの祖先のM8なども)も、いる。
実はX以外のアメリカ組は、すべてこのアジア東南の周囲起源(中国もインドも含む)で東アジアを北上した可能性があるのだ。
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今回のメインの、まさに知りたい地域をまとめて調べてくれてるミャンマー論文。今回の地図も、通し番号のついてるデータもこれ一本。
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ネパールと、このデータのインドはこれ。
Mitochondrial and Y-chromosome diversity of the Tharus (Nepal): a reservoir of genetic variation
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シェルパはこれ。
- このバングラデシュはまたY-Fullの1000 genomeデータだった。
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ラオスはこれ。
Southeast Asian diversity: first insights into the complex mtDNA structure of Laos. - PubMed - NCBI