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知識探偵クエビコ

人類史・古代史・神話の謎を探ったり、迷宮に迷い込んだり……

ニュースが溜まってた

どういう訳か、興味があったり関係あるニュースは、いくつも固まってやってくる。

いくつも溜まってしまったから、それをまとめて一気に片付けてしまおう。

 

まず、全部書き出しておく。

最初に、白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡のニュース。

これは詳しくやらないといかんでしょう。次に別記事でやります。

以前も触れた、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の続報にも関わるわけで。

 

沖縄では、時代の違うこんなニュースもあった。

沖縄県の北谷(ちゃたん)町伊平の平安山原(はんざんばる*1)B遺跡から出土した土器が、縄文晩期(約2500年前。今では弥生時代ともされる年代)に、東北地方の亀ケ岡文化の大洞A1式をモデルに(どうも)北陸や中部出身者が西日本で制作したものだった可能性がある、という。

日本列島を縦断する話だが、少なくとも弥生時代には南洋の貝が交易で北海道まで到達してるという話があった(以前ちょっと触れてる)。

このニュースの分析が正しいなら、日本海側経由ルートで逆方向に物も人も文化も移動していたのではないか、ということになる。

面白い動きだ。

 

弥生時代と言えばこんな淡路島のニュースもあった。

やっぱり淡路島は只者ではない。

 

もう一つ、興味あるニュースがあった。

今度は人類レベルの話だ。

どんな内容で、どう評価されてるのか、英文の二つの論文と何本ものニュースを読んでたら時間が掛かった。

これも一回まとめておきます。

 

しかし、なんでこういうニュースはまとめてやってくるんだ?

*1:どっちの地名も普通には読めないからニュースにふりがな付けて欲しいよねえ。

オーストロネシアの人々――謎のヌサンタオ編

今回から、太平洋とインド洋を股に掛けるオーストロネシアの人々の特集だ。

記事は何回かに適当に切り分けたいところ。

予告したチャム族の話もある。でも、話をオーストロネシア人の関係する地域全体(周辺語族も含む)に拡げよう。読んだ論文自体がそういうテーマであり、実際に関係だとか意味合いを説明しようとすると、どうしてもいろいろな話をする必要が出てくる。

それに、注目すべきものは他にもある。稲作・タロイモ(サトイモ)などの栽培食物・(半ば忘れてた)ハイヌウェレ神話・銅鼓とドンソン文化・(意味を勘違いされそうな)サーフィン文化なども、そしてヌサンタオという謎の言葉についてもやりますよ、と。

最初はチャム族を簡単に書くつもりだったが、オーストロネシア人について、説明してないこと調べておいて書いてないことがたくさんある。だからそのあたりもまとめておくことにする。

 

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ADMIXTUREの図はどう見るか?

予告とは違うが、ADMIXTUREの解析の図が登場してくるし、やっぱりまとまった説明が必要らしい。以前からやるべきかと思っていたし、自分に理解のできた範囲でだが、説明を書いておこう。 

 

まず最初に、ADMIXTUREとは何か?

集団をいくつかの近似した部分ごとに切り分ける解析――クラスタ解析Cluster analysis*1。いろいろな対象に使われる。遺伝人類学の場合はHuman genetic clustering)――をするとき使う、遺伝学用のツールの一つが、ADMIXTURE(公式)だ。

分割数Kについても説明しておこう。

k平均法k-means clustering(画像解析の話もある)マーケティングに関する日本語サイトでの解説)などが、このKの元にある。(感覚的なイメージとしては、減色して画像の意味を判断する画像解析なども参考になる)

――マーケティングサイトのリンク先からは、最適のKを求める話にも繋がっている。しかしその理由が、「人間が下す戦略判断を支えられる個数として、適切な範囲は4-10個程度」と、あくまでも人間の認識力の問題とされることに注意して欲しい。学問としては(あるいはコンピュータ解析自体には)、ハプログループだとか動植物分類のように、ずっと細かく階層化された分類――大雑把に見ることも細かく見ることもできる――が期待されるところじゃないか?

 

とりあえず、既出画像をいろいろ並べてみよう。もちろん日本の入ってるものばかりだ。

*1:こういう項目はたいてい、wikipedia英語版のほうが説明も図も多い。

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