知識探偵クエビコ

人類史・古代史・神話の謎を探ったり、迷宮に迷い込んだり……

生物

オーストロネシア――熱帯動植物文化の探求・聖樹カジノキ再び

次はカジノキ(Broussonetia papyrifera、クワ科*1コウゾ属。漢字で「榖」*2)の話をまたしよう。以前のカジノキ記事の続きだ。でも、ラピタ人とブタとニワトリにも触れる。 まずは、そのときの論文よりちょっとだけ前の2014年12月の論文をさらっと。 約8000…

ミイラネタ――その後のナショナルジオグラフィック巡り

というか死体ネタというか。 少し前の物だが、遺伝子解析の、別のミイラネタを見つけた。 【遺伝】古代エジプト人のミイラのゲノム解析 | Nature Communications | Nature Research この論文の中で、Johannes Krauseたちの研究グループは、エジプト中部のア…

ネコは自ら家畜化した?

ニュースだからこちらを先に反応しておこう。 ネコのDNA研究です。「埋葬やミイラ化された古代のネコ230匹のDNAを分析した」そうで。 早速引用。(色つけは私) 原産地を出て世界に拡散した最初の野生ネコで、今日の飼いネコの祖先となったのは、リビアヤマ…

オーストロネシアの人々――謎のヌサンタオ編

今回から、太平洋とインド洋を股に掛けるオーストロネシアの人々の特集だ。 記事は何回かに適当に切り分けたいところ。 予告したチャム族の話もある。でも、話をオーストロネシア人の関係する地域全体(周辺語族も含む)に拡げよう。読んだ論文自体がそうい…

長江下流域の稲作証拠と御柱祭

片方は(どうやら再放送もあるよ。予定はしょっちゅう変わるけど) もう片方は(まずニュースサイト) こっちが論文 ニュースサイト目指してないが、御柱の話にも稲作の話が出てきて、ちょうど面白かった。 やっぱ関東は、東北以上に弥生文化の侵入を許さな…

フローレス原人ふたたび

フローレス原人の新たな化石 Nature ハイライト:フローレス原人の第2の遺跡 | Nature | Nature Research フローレス原人の新しい化石が出て、論文が出てニュースになった。 海部さんだ。 右はkindle版 これで、小さなフローレス原人の祖先が、東南アジア由…

イヌの起源 「オオカミ、ヒトに出会う」

最古の家畜 イヌ イヌは文句なく最古の家畜である。 そしてその起源は、家畜の中でも桁外れの数万年(もう一桁多い予測もある)という単位が出てくるほど古くまで遡ってしまう。 そしてその古さ故に、家畜としてのイヌの起源の追及は、人類の移住の歴史とも…

ベルクマンの法則への疑問/想像を超える適応の速さ

ベルクマンの法則は現実世界で本当に成立するのか? 「発熱して体温を高温に保つ動物の場合、同種か近縁種の間で、寒い地域ほど体が大きく、暑い地域ほど体が小さくなる傾向がある」理由:同じ形であれば、体が大きいほど体重あたりの体表面積が小さくなり、…