知識探偵クエビコ

人類史・古代史・神話の謎を探ったり、迷宮に迷い込んだり……

ニュース1:8300年前の埋葬人骨を発掘 縄文人の生活実態解明へ

今「Y染色体中国出したし他も出さなきゃ」と思って準備しつつ、同時にいくつかの記事を書いてる。

そこに、またも無関係でない二つのニュースがありました。

 

まず最初。

こないだ記事にしたニュースと違って、今度は山の縄文人(縄文早期)で、DNA分析するって言ってます。

結果が楽しみだ。

 

縄文時代の居家以岩陰(いやいいわかげ)遺跡(群馬県長野原町長野原)から出土した人骨が、約8300年前に埋葬されたものであることが分かった。発掘調査を進める国学院大学によると、埋葬人骨としては国内最古級だという。確認されただけで6体の人骨があり、多数の遺物と合わせて山間地における縄文人の生活実態の解明につながると期待されている。
(中略)
骨の分析を担当する東大の近藤修准教授(形質人類学)は「保存状態は良く、多くの情報が得られると期待している」としている。DNA分析をするなどして、性別や年齢、遺伝的な特徴を調べる。
現場は沢の斜面を登り切ったところにあり、崖の下部がくぼんで雨がしのげるようになっている。1万5千年ほど前から住居や埋葬地として繰り返し利用されたとみられ、煮炊きやたき火で出た灰が堆積(たいせき)。人骨はその下から見つかり、アルカリ性の灰が骨の腐食を防いだらしい。
調査チームは、6体以外にも多数の人骨が埋葬されているとみて調査範囲を広げる考えで、より古い年代のものが見つかる可能性もある。

 

ほぼ同様のことも書いてあるが、それ以外で。

この時期に埋葬された人骨の出土は、城ノ台南貝塚(千葉県)や栃原岩陰遺跡(長野県)など全国で数例しかなく、県内では初めてという。
(中略)
2年前に始まった発掘調査の指揮をとる谷口康浩教授(56)は「縄文時代は籠を編んだり、クリを栽培したりと現代に通じる多くの技術が確立した。この遺跡を調べることは日本人の起源を探ることに等しく、考古学、人類学双方の視点から当時の生活実態を解明したい」と話している。

 

 国学院大学考古学研究室のフェイスブックがあった。

https://ja-jp.facebook.com/Kokugakuin.Archaeology/

 

大学のサイト。


八ッ場ダム関連(八ッ場あしたの会)のサイトの一年前の記事にこの発掘の詳しい事情がたくさん書いてあったり。


こんな大学の宣伝記事も見つけた。

http://kokugakuin-univ.jp/img/newton/d03.pdf

 

参考。

ニュースにも書かれてる、山の中の栃原岩陰遺跡に関連し、さらに他の縄文時代早期人骨にも触れてる論文(日本語です!)

栃原岩陰遺跡(長野県南佐久郡北相木村)出土の縄文時代早期人骨

 

他の人骨もDNA分析してくれると嬉しいんだけどねえ……